Cube 試乗記



機会があってCube(レンタカー)に乗った。


良く見かけるクルマではあったが実際に運転したのは初めて。


【エクステリア】
初代と比較して大きく感じた。
5ナンバーではあるものの、(自分のクルマではない事ももあってか)
運転していて取り廻しの際に(意外に)大きさを感じた。

フロントマスクも何とも言えない雰囲気であり、優しい気持ちで乗れる。
それがヒット作である所以か。

ヘッドライトは通常のハロゲンランプだった。


【室内の広さ】
R34セダンとの比較となるが、荷室空間以外は非常に大きく感じた。

まず室内は高さがある事で圧迫感は皆無。
窓も大きく開放感は素晴らしい。
後席も充分な空間を確保しており、なるほど売れる理由を理解した。


【シート】
硬めな感じ。
運転席と助手席の間にはCD/DVDをはさむスリットがあった。
フラットなゆえに窮屈感は全くないが、コーナー等での踏ん張りがきかない。
もちろん積極的にコーナーを攻める性格のクルマではないが、市街地の直角交差点でも
同乗者は意識しないとつらそうな感じを受けた。


【エンジン、静粛性】
今回のクルマは1400ccとの事。
市街地を走行する分には全く問題なし。通常の速度域では静粛そのもの。
タイヤもコンフォート系だった事もあろうが、快適。

加速を求めてアクセルを踏み込むと、元気よく回るものの騒がしくなる。
が、かつての日産4発エンジンと比較すると極度なうるささはなく、音が大きくなっても
一定のレベル。
アイドリング時は静か。また一般道での乗用速度(4060Km/h)でも極めて静粛。

おそらくフル乗車での山間走行は厳しいと思うが、市街地ユースでは全く問題なし。


【オートマ】
可もなく不可もなく、と言う感じ。
ただしショックは大きめ。


【トランク】
残念ながらハッチバックと言う事で、自分のライフスタイルとしては合格点が付けられない。
利点はあるが、容量が小さ過ぎる。


【インテリア】
デザイン自体は可もなく不可もなく、と言うところ。
ただし全体的に細部に渡ってしっかりできている。

エアコンスイッチ等はダイアル。
このクラスのクルマでは致し方ないところか。


【インパネ等】
標準的なメーターパネル。
速度、回転、燃料計のみ。水温計がなく、代わりにランプが付いていた。
ナイトイルミカラーは我がR34と同じオレンジ。

カーナビは装着されていたが、必要性がなく、本格的には操作しなかった。
どうもDVDタイプのようだったが、このご時世ではHDD連タイプを装備して欲しいもの。


【総論】
タウンカーとしては非常に良くできたクルマ。

ただしFFのゆえのハンドリングには最後まで違和感が残った。
これはFRのスカイラインを所有するがゆえに仕方のない事ではあるが、特にコーナーを曲がった後の
ハンドルの返し加減が難しく、大きく切り過ぎた事が多かった。慣れれば問題ないとは思うが。

またピラーの太さが視界の妨げになった事は事実。
特に左側。左折時にミラーと実視界を確認する際、助手席と後席間の柱は太い事もあって気になった。
ボディ剛性とのトレードオフとは思うが。

2008.08.09記)



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