V36スカイライン250GTを試乗した。

今年冒頭のMCで7ATになったので興味を持っていたのは事実だが、

「ラグジュアリなスポーツカー」と評した前回の表現を「ラグジュアリカー」に変えたい。

試乗車両は250GT。

【エクステリア】

最初の感想と同じ。

最近の日産の流れの中でのデザインだろうが、個人的にどうしても好きになれない。

古さが否めないR34の方がシャープに感じるのは何故。

【室内の広さ】

今回改めて運転席から後席を見たが広さは充分。

【シート】

やはりドライバーズシート自体のの「包まれ感（形状）」はR34セダンの方が上に感じる。

【エンジン】

VQ25HRエンジン。

アイドリング時は室内では静かだが、車外で聞いた時にはどこかガザツな感じが否めず。

一般道での乗用速度（40〜60Km/h）の車内静粛性は優秀。55タイヤも好影響していると思う。

空いた道路でアクセルを踏み込んでみた。

ここが最大の違和感だったのだが、踏み込んでから加速感を感じるまでのタイムラグが大きい。

5〜6000回転あたりから音量が大きくなり、スポーティV6としては役不足。

もちろん愛車がターボである事は差っ引いた判断として。

とことん静粛性を追求するのか、ある程度「聴かせる」のか、どちらなのか中途半端。

【静粛性】

前述の通り。

【オートマ】

エンジンの項で書いたが、踏み込んでから加速感を感じるまでのタイムラグが大きい。

マニュアルモードも試してみたが、これはこれで楽しめるが、やはりMTのダイレクト感には及ばない。

前回の試乗車（3500cc）同様、発進時に結構神経を使う。

ちょっと踏んだだけでは加速感がないので追加で踏み込むと唐突に加速する感じで、最後まで慣れず。

【トランク】

やはりR34セダンの方が大容量に見える。

自分はゴルフバッグ収容を尺度に見るのだが、4つの収容は多分無理。

前回と同様のコメントになるが、カタログにはクラストップの大容量と書かれているが、

確かに数字ではそうなのだろうが、タイヤハウスの出っ張りが手前にある分、視覚的にも窮屈。

【インテリア】

今回はあまり気にしなかった。

【インパネ等】

同上。

【総論】

最新テクノロジ満載のクルマ、製品としては優秀。

ただし自分の心の中での「スカイライン」とは違う気がする。

今回の試乗でますますその思いが強くなった。

クラウンアスリートに乗せてもらった事があるが、残念ながらキビキビ感はあちらが上。

もちろんここは個人の好みが分かれるところではあるが。

（2010.06.12記）