NOTE試乗記


2021年早々、V36の定期点検に合わせて最近デビューした新型NOTEに試乗した。
今回は、熟成されたe-Powerの搭載、そして大きく変化したエクステリアが注目される。
コンパクトカーのイメージを持っていたが、実車を見た第一印象はそれよりは少し大きめの感覚。

改めて今回、エクステリア/インテリア共に大きく刷新された。
以下、項目ごとに見解を記載するが、やはり価格がネックになると思う。
このクラスは、やはり手を出しやすい価格帯になくべきだろうが、車両単体ではそこそこ抑えた
価格に見えるが、特徴となる装備や、ちょっとしたパーツを加えていくと平気で300万円を超える。
「素」の状態で乗る(買う)人がどの程度いるのかわからないが、KICKS同様にこれが結構ネックになる気がする。

【エクステリア】

フロントマスクは精悍なイメージ。日産主流のVラインが採用されている。
先代のデザインから大きく刷新されており、先代ユーザにとっては複雑な気分だろう。
気になったのはフロント、リア共に下部が樹脂製であること。それなりの価格付けをして
いる以上、個人的にこれはいただけない。特にリアは大きい。
このクルマではエンブレムが新しい意匠になっている。
賛否両論あるだろうが、フロントは車種オリジナルのエンブレムを希望する。



グレードは失念したが、アルミホイールは標準で付けてほしい。
やはりトータルで300万円超のクルマであれば、ホイールカバーはいただけない。
非常にチープな感じで残念。
【室内の広さ】
運転席は問題無し。
リアシートは、前後は必要充分な余裕はあったが、左右の幅で大人3人で座ると少々厳しいかもしれない。
クルマ全体の大きさを考えたら仕方ないが。ただ過度の窮屈感がある訳ではない。


【インテリア】
ボディは余裕がある大きさだが、着席して見える景色は違和感なし。
メーターパネルの表示内容はわかりやすく、直感的に入ってきた。
またナビ画面もサイズが大きく、視認性に優れている。
最近のクルマはこういった点で優れている。
セレクターは最新の流行り。慣れたら相当操作性がよいのだろう。




【トランク】
ボディサイズから考えたら仕方ないが「ゴルフバックが横に詰めない」ことは自分に取って致命傷。
リアシートを倒して何人分積載できるか、と言うところ。タイヤハウスの張り出しは大きい。
これは既に試乗したKICKS同様。
大人4人乗車での遠征は正直厳しいが、それは割り切りの問題か。



【シート】
綺麗に仕上がったシート。ホールド感等についても問題なく感じた。
ほどよく硬く、適度な柔らかさをも持っている。
リアシートにも座ってみた。前述の通り、ドライバーが降車するために後ろに下がった状態でも
膝前の余裕は充分。自分の体格(身長178cm)の人間が前後で座っても問題ない。
頭上空間も問題なし。


【静粛性】
非常に優秀。
カタログ通り、進化したe-POWERの制御は非常によい。
リーフのような完全な電気自動車ではなく、発電用のエンジン音は聞こえてくるが
うるさいほどではない。
今回も一般道と高速の双方を試してみたが、エンジンサウンドが違和感なく入ってくるので
電気自動車である気がしない。またモーターだけの時とエンジン発電中の時がシームレスに
制御されていた。ショックは全く感じない。
【ミッション】
試乗中に変速ショックを感じることはなかった。
毎回恒例にしている第三京浜に入った時の強めの加速。
やはり「爆発的」とはいかないが、リニアに速度が伸びていく。


【パワー】
必要充分。
運転席に座った時、ボディが大きく感じられたが、それをものともせずに加速していく。
普通に取り廻しているとしたら必要充分。
ただし大人二人の乗車だったので、フル乗車でどうなるかはわからない。
また箱根あたりに持ち込んだらどうか。一人乗車だったら軽快に走りそうな気がする。


【総論】
日産の主力車種になるのだろうが良くできたクルマだと思う。
特にe-POWERはより洗練されたことが改めて体験できた。
自分が購入するとしたら「今は」セカンドカーとなるが、やはり価格は気になる。。
多数の機能を搭載しているので仕方ないだろうが、このクラスであれば300万円に届かない
範囲で購入できるとよい。

（2021.03.06 記）


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